2011-05-04

合成の誤謬

合成の誤謬とは、「ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語」らしい。(Wikipedia)
「個人貯蓄の増加は、個人消費の減少につながり、経済活動の不活性により個人収入の減少を促す」というケースなどに使うようだ。
「ミクロの世界で正しくて、マクロの世界でおかしなことになる」とは、まるで人の組織のようではないだろうか。旧社会保険庁の体たらく、検察庁の改ざん、最近では原発利権の情報操作。

業界・政府・マスコミ、数回‘原発災難 警告’もみ消す」
<http://news.livedoor.com/article/detail/5532986/>

内部告発したものが、官民一体で業界を追い出された事実があったようだ。

すれ違う人々の中で「悪い人」というものを見ることはあまりない。むしろ、「良い人」と思うことが多いのではないか。家族を大切にし真面目に働く心優しい人たちばかりだと思う。
しかし、なぜか組織に属すると、「正しい発言や行動をするものを排除したり、そうした行為を黙認する人たち」に変貌するらしい。
数々の不祥事や事件、原発安全神話を作り上げてきた学者や大手マスコミの姿がそれを証明している。

違う視点で眺めれば、これが「大人社会のいじめ」なのかもしれない。
「善人」たちが作る社会は必ずしも良い社会ではないのか、それとも、社会の姿が「善人」の本当のレベルなのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿