2011-01-09

廃材再生事業

コンピュータチップなどを製造する業界で廃材再生事業というもので成功した人がいるらしい。
コンピュータCPUなど高密度集積回路を製造する工場から、欠陥ウェハ(製造過程で使用する重要な部材の歩留まり品)を安く買い取り、太陽光発電などのそれほど精度が求められないものを製造する工場へ再生して卸すらしい。
再生処理により部材の品質は落ちるらしいが、販売先の工場には十分なものらしい。

なるほど、目の付け所が違う。安いものを高く、必要のないものを必要なところへ、高きより低きへ、分っていても気付くこととは別だ。
誰かが「人脈」といった。そうだ、気付いても実行に移せるかどうかは大きな分かれ道だ、そのためには橋渡しが必要だ。もしかしたら、気付くためにも人脈が必要なのかもしれない。

しかし、負け惜しみともとれるかもしれないが、こう考える。
単に蜂蜜を見つけやすい道をあるく蟻と、砂漠を歩く蟻の違いではないのか。
蟻の違いなどそれほどない。あるのは環境だ。
私は「寄らば大樹の陰」といった。大きなところは、ごみも大きく質が良いということだ。
高きより低きの原則からも大きなところに寄り添うことは理にかなう。 

話は変わるが、そもそも、人材派遣業も人材のリサイクル事業だと思った。
廃材とは聞こえが悪いが、事実使えなくなった人材を使える場所へ提供する事業だ。講習会に参加させたり資格を取らせたり再生処理を行って。
再生処理は純度が落ちるらしい。なるほど、人も現場感覚と忠義心は削がれているからね。

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